語学力生かし親善、皇太子殿下の仏公式訪問


人とのつながり大切に

 皇太子殿下は14日、フランス公式訪問の全日程を終えられた。滞在中はマクロン大統領や要人だけでなく、現地で活躍する幅広い分野の人々と懇談。時にはフランス語も活用して日仏友好に尽くす姿に、人と人とのつながりを重視する国際親善への姿勢が垣間見えた。

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皇太子殿下は障害者施設「レ・ザミ・ド・カレン」を訪れ、女の子とダンスをされた=11日、パリ(時事)

 滞在中は博物館やワイナリーを訪ねて同国の伝統や文化に触れたほか、学校や障害児施設、小児病院なども訪れ、子供たちと交流した。障害を持つ女児とダンスをしたり、日本人学校で水の大切さを教える即席スピーチを披露したり。おとぎ話の王子さまと違うと不思議がる女児には「冠を持ってくればよかったね」と話すなど、気さくな人柄と気配りで心を通わせた。

 下院副議長主催の昼食会では全てフランス語でスピーチし、大統領夫妻主催の晩さん会でも一部フランス語であいさつに臨んだ。学習院中等科からフランス語を学んできた皇太子さまの発音は、パリの学校で懇談した高校生が「すごく流ちょうで聞きやすかった」と話すほど正確。大統領とは英語でも親しく会話し、語学力を生かして両国の距離を近づけた。

 現地メディアは皇太子さまを「次期天皇陛下」と紹介し、動静を詳しく報道。最初に訪れたリヨンでは、歓迎のため飛行機で「日本」の2文字が空に描かれるサプライズもあり、訪問への関心の高さがうかがわれた。

 皇太子さまはパリで記者団の取材に応じた際、「国と国との関係は、人と人との関係によるものだと思います」と述べ、互いの国を訪れてさまざまな経験を積むことが相互理解につながると説明。今回の訪問はその言葉の通り、出会った人との一期一会を大切にすることで国同士の友好を図る、皇太子さまの国際親善への姿勢が改めて示された旅となった。

(パリ時事)