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両陛下、野生種の繭収穫される


最後の養蚕終わる

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天皇、皇后両陛下は野生種の蚕の繭を収穫された=12日午後、皇居・吹上西通り野蚕室(宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下は12日午後、皇居内の養蚕施設で、野生種の蚕「天蚕(てんさん)」の繭を収穫された。皇后陛下にとって、今回が最後の養蚕作業。来年以降は新皇后となる皇太子妃雅子殿下が継承される。

 皇居内での養蚕は、主に紅葉山御養蚕所で行われているが、屋外にある野蚕室では薄緑色の繭を作る天蚕も飼育している。

 軍手を付けた両陛下は約20分間、剪定(せんてい)ばさみを使ってクヌギの枝や葉に付いた繭を熱心に収穫された。天皇陛下は担当者に「病気は出ませんでしたか」などと話し掛けられた。

 皇室の養蚕は明治以降の歴代皇后が継承。天皇陛下の来年4月の退位に伴い、皇后陛下の養蚕は今年が最後となる。