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新天皇の覚悟、真剣に


皇太子殿下「国民と苦楽共にする」

 新天皇への即位日が来年5月1日と決まってから初めて記者会見に臨まれた皇太子殿下。次期天皇としての抱負や最近の出来事などについて30分余り、真剣な表情で考えを語られ、御即位を1年後に控えた覚悟をにじませた。

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皇太子殿下が撮影した皆既月食の写真を見て歓談される御一家=12日、東京・元赤坂の東宮御所(宮内庁提供)

 「象徴天皇」の在り方について、国民と苦楽を共にされながら、望ましい在り方を模索することが大切との従来の考えを強調。「そのためには、普段の活動の中で、できるだけ多くの人々と接する機会を作ることが大切」と話された。

 時代に即した新しい公務については、過去に水や環境、子供や高齢者を取り巻く問題に言及した点に触れ、「それらに限らず、今後も新たな公務に対する社会の要請は出てくる」と御説明。文化交流や国際親善も含め、雅子さまと将来の公務の在り方を話し合っていると述べられた。

 この1年の出来事ではまず、国内外で起きた自然災害を「大変心の痛むこと」と振り返られた。昨年11月に東日本大震災の復興状況視察のため雅子さまと宮城県を御訪問。「復興が着実に進んでいることを実感し、多くの方々の努力に敬意の念を抱きました」と述べられた。

 うれしい出来事としては、将棋の藤井聡太六段、陸上の桐生祥秀選手、卓球の張本智和選手、伊藤美誠選手ら10代から20代前半の若者の活躍を挙げ、「若い人たちが世界の舞台でも素晴らしい成績を収めており、とても心強く思っています」と賛辞を贈られた。

 平昌五輪の日本選手団の活躍も称賛。金メダルを獲得したフィギュアスケートの羽生結弦選手、スピードスケートの小平奈緒選手に「旧知の海外の選手と健闘をたたえ合っている姿にも、国境を越えた深い友情と世界のプレーヤーの一員としての日本選手の存在を感じ、頼もしさを感じます」と言葉を贈られた。