トランプ氏「大変光栄」 天皇、皇后両陛下と会見


 天皇、皇后両陛下は6日午前、来日中のドナルド・トランプ米大統領夫妻と皇居・御所で会見された。両陛下がトランプ大統領夫妻と会うのは今回が初めて。

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天皇、皇后両陛下は、トランプ米大統領、メラニア夫人と会見された=6日午前、皇居・御所(代表撮影)

 トランプ氏は午前11時すぎ、メラニア夫人とともに大統領専用車で御所に到着。玄関で笑顔で出迎えた両陛下とにこやかに握手を交わし、夫人を紹介すると、御所の中へ入っていった。

 宮内庁によると、トランプ氏は約20分間の会見の中で、天皇陛下に「お目にかかることができて大変光栄です」と述べ、「現在、日米関係はかつてなく良好です」と伝えた。

 陛下は「両国はかつて戦争をした歴史がありますが、その後の日米の友好関係、米国からの支援により、今日の日本があるのだと思います」と応じられたという。

 陛下が米テキサス州の教会で発生した銃乱射事件についてお見舞いの言葉を述べられると、トランプ氏は「悲惨な事件でした」と応じた。不動産実業家としても知られるトランプ氏が御所について「とても美しく居心地のよいところですね。これは陛下が設計されたのですか」と質問する場面もあった。

 同11時半すぎ、再び玄関に姿を見せたトランプ氏は、天皇陛下の手を握って何度もうなずきながら別れのあいさつを交わした。陛下は笑顔で「また日本にいらしてください」と伝え、皇后陛下とともに車列が見えなくなるまで手を振って見送られた。