両陛下、歴史を巡る御旅行


高麗神社や彼岸花の群生地御散策

 天皇、皇后両陛下は20日、1泊2日の私的な御旅行(2013年から始められ、今回で8回目)で埼玉県日高市を訪問され、古代朝鮮半島にあった高句麗からの渡来人を祭っている高麗神社を御参拝、代々神職を務めた高麗家の旧家や家系譜の原本などを興味深く見て回られた。

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天皇、皇后両陛下は高麗神社を訪問された=20日、埼玉県日高市(代表撮影)

 両陛下は高麗神社を参拝された後、高麗川の蛇行で「巾着」のような形状の場所に約500万本の彼岸花が群生している同市の「巾着田曼珠沙華公園」を訪問され、散策を楽しまれた。両陛下は一面に赤いじゅうたんを敷き詰めたような景色の中を御散策、天皇陛下は「特に今の時期はいいんでしょうね」、皇后陛下は「美しいですね」などと感想を話された。

 両陛下の御訪問に周辺地域から多くの人が押し寄せた。埼玉県坂戸市在住の木村敏郎さんは「初めてお目にかかったが、一瞬で感激した。普段、テレビで見ていたがオーラが違った」と語った。

 両陛下は、21日、深谷市出身の実業家、渋沢栄一の記念館などを視察され、同日夕に帰京される。