秋篠宮殿下御夫妻 世界遺産パンタナール御訪問


日系移民らが歓迎式典

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秋篠宮殿下御夫妻が日系会代表から献上品を受けられる=綾村悟撮影

 【サンパウロ綾村悟】日本との外交樹立120周年に合わせブラジルを公式訪問中の秋篠宮殿下御夫妻は2日、ブラジル中西部のカンポグランデ市郊外の日系団体クラブを訪問、特設会場での歓迎行事に出席された。

 御夫妻は、1日にマットグロッソドスル州の州都カンポグランデ国際空港に到着され、歓迎式典の後、空路で「世界最大の湿原」として知られる世界自然遺産の「パンタナール」に向かわれた。パンタナールでは、観光牧場として有名な「カイマン牧場」を視察されたという。秋篠宮殿下は鳥類に造詣が深い研究者として知られており、パンタナールは世界有数の「鳥の楽園」として世界の研究者から注目を集めている地域。

 2日午後(日本時間3日未明)、パンタナールの動物や植物など同地の生態系を展示している「ドン・ボスコ博物館」を訪問された後、カンポグランデ市郊外の日系団体クラブを訪問された。

 御夫妻は、午後に降り始めた強い雨が残る中で日系人の戦没者慰霊碑を参られた後、記念碑の除幕式に出席された。

 その後、歓迎式典会場を訪問され、千人を超える日系移民や地元要人らから熱烈な歓迎を受けられた。会場入り口では、現地日系人学校の生徒らが日本とブラジルの旗を振って御夫妻を歓迎、秋篠宮殿下や紀子妃殿下が生徒らに笑顔で応えられる場面も見られた。