両陛下、障害者スポーツ選手と御懇談


記念式典御出席予定外の卓球も

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天皇、皇后両陛下は太陽の家のスポーツ施設で、パラリンピックを目指しトレーニングする選手と話をされた=4日午前、大分県別府市

 大分県を訪問中の天皇、皇后両陛下は4日、障害者スポーツの普及に尽力した別府市の社会福祉法人「太陽の家」創立50周年記念式典に出席し、パラリンピックを目指す選手らと親しく言葉を交わされた。

 両陛下は式典後、パワーリフティングなどの競技を選手が実演するのを御見学。歩行を助けるロボットスーツを着けた選手に、天皇陛下は「これがあるとかなり楽ですか」と尋ねられた。卓球の際には陛下が「ちょっとやりましょうか」と声を掛けられて自らラケットを持ち、選手とラリーを続ける予定外の場面もあった。

 太陽の家は1964年の東京パラリンピックで日本選手団長を務めた医師の故中村裕氏が65年に設立した。両陛下も障害者スポーツに長く心を寄せており、太陽の家と関連施設をこれまでに4回訪問されている。同日夕、羽田空港着の特別機で帰京された。