両陛下、雪害被害農家を御視察


「復興遂げ心強い」

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天皇、皇后両陛下はユリの球根を植える作業を視察された=20日午後、埼玉県深谷市(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は20日、日帰りで埼玉県を訪れ、今年2月の大雪で被害を受けた農家を視察された。宮内庁によると、両陛下が雪害のお見舞い目的で被害地域を訪れられるのは初めて。両陛下は雪害の発生以来、状況を気に掛けておられたという。

 埼玉県では2月14~15日、秩父市で98㌢、熊谷市で62㌢という観測史上最大の積雪を記録し、作物や施設に約229億円の被害が出た。

 この日、大雪で農業用ハウスの8割が倒壊するなどの被害を受けた深谷市の切り花農家を訪れた両陛下は、再建されたハウスの中でユリの球根を植える作業などを御視察。天皇陛下は農家の人たちの説明を聞いて「大変でしたね」といたわり、「復興を遂げ、大変心強く思います」と述べられた。