両陛下、豪雨の被災者と御懇談


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天皇、皇后両陛下は2011年に紀伊半島で起きた台風による豪雨災害の被災者と懇談された=15日午後、奈良県明日香村の県立万葉文化館

 第34回全国豊かな海づくり大会出席などのため奈良県入りされた天皇、皇后両陛下は15日午後、同県明日香村の県立万葉文化館で、2011年9月に紀伊半島で起きた台風12号による豪雨災害の被災者9人と懇談された。

 台風12号では奈良、和歌山、三重の3県で死者・行方不明者が計80人以上に上る大きな被害が出た。天皇陛下は「ずいぶんご苦労が多かったでしょう」と被災者をねぎらわれ、皇后陛下は土石流で妻を亡くした男性(78)を「残念でございましたね。お寂しくなられたでしょう」といたわられた。天皇陛下は最後に被災者全員に対し「少しでも安全な生活が皆できるように、今度の経験を生かして地域の安全性を高められるよう願っています」と言葉を掛けられた。