典子女王殿下、納采の儀


千家さんと婚約調う

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典子女王殿下に納采の品の目録を渡す千家国麿さんの使者、千家和比古さん=4日午前、東京・元赤坂の高円宮邸内(宮内庁提供)

 高円宮家の次女典子女王殿下(25)と出雲大社(島根県出雲市)禰宜(ねぎ)の千家国麿さん(40)の結納に当たる「納采の儀」が4日午前、東京・元赤坂の高円宮邸で行われた。

 納采の儀は、2005年の黒田清子さん(45)以来9年ぶり。これにより婚約が正式に調った。秋に出雲大社で挙式の予定。

 午前10時ごろ、千家さんの使者として、出雲大社権宮司で千家さんの叔父に当たる和比古さん(64)が宮邸に到着。典子さまと母の久子妃殿下が応接室で対応された。

 和比古さんは「何とぞ幾久しくお納め下さいますようにお願いを申し上げます」と述べて納采の品であるタイと日本酒、ドレス用の絹の目録を渡した。典子さまは「謹んでお受けいたします」と応じられたという。出雲市の千家さんの自宅にも典子さまの使者の宮内庁職員が訪れ、同様に目録を渡した。

 終了後、典子さまは宮内庁を通じ、「滞りなく納采の儀を終えることができましたことをうれしく思っております」との感想を出された。千家さんも「賜りましたご縁に感謝しつつ日々を過ごしてまいりたいと存じます」と記した。

 典子さまはその後、久子さまとともに皇居・御所を訪れ、天皇、皇后両陛下に納采の儀が終了したことを御報告。午後には千家さんも両親とともに御所を訪れてあいさつした。