桂宮親王に最後のお別れ 斂葬の儀、豊島岡墓地で


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桂宮親王の「斂葬(れんそう)の儀」で、天皇、皇后両陛下の使者を迎えられる三笠宮家の彬子女王殿下と皇族方=17日午前、東京都文京区の豊島岡墓地

 8日に66歳で薨去(こうきょ)された桂宮宜仁親王の本葬「斂葬(れんそう)の儀」が17日、東京都文京区の豊島岡墓地でしめやかに営まれた。喪主で父の三笠宮殿下(98)、皇太子殿下御夫妻ら皇族方、親族や三権の長、ゆかりの人ら562人が参列。桂宮さまと最後のお別れをした。

 三笠宮さまが高齢のため、桂宮さまのめいの彬子(あきこ)女王殿下(32)が喪主代理を務められた。

 午前9時半すぎ、ひつぎを乗せた車が赤坂御用地(港区)の赤坂東邸から同墓地に到着。午前10時から、斂葬の儀の中心行事「葬場の儀」が始まった。

 儀式をつかさどる一條実昭司祭長が、国際交流などに尽くされた桂宮さまの生涯や功績を記した祭詞を読み上げた。

 慣例で参列されない天皇、皇后両陛下の使者に続き、喪主代理の彬子さま、車いす姿の三笠宮御夫妻らが葬場に安置されたひつぎに向かって拝礼された。一條氏は弁護士で、桂宮さまの学習院初等科から高等科までの先輩。