典子女王殿下、御婚約内定


出雲大社の千家国麿氏と

女王の御結婚は戦後初、秋挙式

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高円宮家の次女典子女王殿下と出雲大社禰宜(ねぎ)の千家国麿さんが笑顔で記者会見された= 27日午後、宮内庁(代表撮影)

 高円宮家の次女典子女王殿下(25)が、出雲大社(島根県出雲市)禰宜(ねぎ)の千家国麿さん(40)=同市大社町=と婚約されることが27日、内定した。一般の結納に当たる納采の儀などを経て今年秋、出雲大社で結婚式を行う。典子さまは皇室典範の規定により、結婚に伴って皇籍を離脱される。

 宮内庁の西ケ広渉宮務主管が同日、婚約内定を発表した。典子さまは大正天皇のひ孫に当たり、女王の身分を持たれる。女王の結婚は1945年4月以来69年ぶりで、戦後初めて。女性皇族では、2005年に結婚した天皇、皇后両陛下の長女黒田清子さん(45)以来となる。

 典子さまは同日午前、母の高円宮妃久子殿下(60)と皇居・御所を訪れ、両陛下に報告された。

 同庁によると、典子さまは学習院大在学中の07年4月、久子さまと一緒に出雲大社を参拝した際、千家さんと初めて会われた。その後、交際を深め、結婚の話が自然と出るようになったという。結婚後は東京を離れ、出雲市で生活される。

 典子さまは88年7月、故高円宮親王(02年、47歳で逝去)と久子さまの次女として誕生。11年学習院大文学部心理学科を卒業後、宮中行事への出席や地方訪問など女性皇族としての公務をこなされていた。

 千家さんは出雲大社宮司の尊祐さん(71)と妻礼子さん(64)の長男。禰宜は宮司の補佐役で、祭務部長も務める。

典子女王殿下御略歴

 1988年7月22日、故高円宮親王、同妃久子殿下の次女として誕生。お印は「蘭(らん)」。学習院初等科、女子中、高等科を経て、2011年3月学習院大文学部心理学科卒業。趣味は演劇や音楽鑑賞、読書、書道など。母の久子さまは日本サッカー協会はじめ数多くの団体の名誉総裁などを務める。姉は承子女王殿下=日本ユニセフ協会勤務=、妹は絢子女王殿下=城西国際大大学院在学中=。