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神奈川県鎌倉市で副反応45% 全国初の子宮頸がんワクチン接種者調査


 神奈川県鎌倉市の観光厚生常任委員会で11日、同市で子宮頸(けい)がんワクチン接種をした全員の調査結果が公表され、接種で何らかの体調変化があった、とする割合が45・6%と高率であることが判明した。全接種者の調査と結果の発表は全国で初めて。この数字は同ワクチン製造元の英グラクソスミスクライン(GSK)がホームページ(HP)で発表していた「臨床的に重要な症状」の発現率(40%)とほぼ一致している。

製薬会社の発現率に一致

「子供はモルモットでない」の感想も

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ワクチン接種者全員の体調調査結果について議論する鎌倉市議会=11日、観光厚生常任委員会

 同ワクチン接種後の「体調変化に関する状況調査結果」によると、全接種者3060人のうち、回答者は58・7%の1795人。

 何らかの副反応があった818人(45・6%)のうち、「症状がその日のうちになくなった」「未記入」などの人数を除いた726人が症状が一定期間継続した人たちとなる。

 これから「1週間以内におさまった」と見なせる人数を除いた63人と、「今も症状が続いている」とする11人の74人が、1週間以上、症状が続いてきた人たちと言える。

 GSKのHPでは、重篤な有害事象発現率は同社のワクチン「サーバリックス」で4・2%と述べている。接種者1795人の4・2%は約75人で、鎌倉市の74人と酷似している。

 この問題を同委員会で追及し、松尾崇鎌倉市長を9月同委員会に招き、全接種者調査の実施を約束させた長嶋竜弘市議は、1週間以上、症状が続いている人たちを「重篤な副反応被害者」と判断。

 市の健康福祉担当者が同HPの内容を承知していたとの発言を踏まえ、これだけの発現率があることを承知でワクチン接種を進めてきた点を問題視。

 そのうえで、この結果を県や厚労省に提示し、被害者の具体的調査と必要な救済措置を取るよう訴えた。なお、11人の「現在も症状が続いている」との症状(重複回答あり)では、「生理不順」が最も多く6人だった。

 調査用紙の自由記入欄には、ワクチン接種を肯定する意見が13件ある一方、大半が同ワクチンに懐疑的で「子供たちはモルモットではない。厚労省はもっと安全性を重視してほしい」などの意見があった。