16歳女性「元の体に戻りたい」 子宮頸がんワクチン被害者連絡会


厚労相に要望書渡す

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 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会(松藤美香代表)は1日午前、厚労省に塩崎恭久厚労相を訪ね「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)被害に関する要望書」を手渡した。同代表のほか被害者本人と家族の20人が同席した。

 同日午後、厚労省記者クラブで行われた記者会見で、被害者の一人、山梨県の望月瑠菜さん(16)は「(ワクチン被害の)治療法を確立してもらい、元の体に戻りたい。修学旅行に行けないのが残念」と直接訴え、同相から「ちゃんと寄り添ってゆくから頑張ってね」との言葉があったと報告。

 池田利恵・同連絡会事務局長は要望書の内容について、特に「子宮頸がんワクチンの有効性と安全性の評価に関する疫学研究」チームの人選に言及。「ほとんどの人が子宮頸がんワクチン推進派であり、具体的に被害者の治療に携わった人がいないのは大きな問題だ。被害者20人以上の診療をし実態を把握する人が望ましい」と強調した。