子宮頸がんワクチン 「普通の子供と同じ暮らしを」


被害者連絡会山梨支部が発足

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全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の山梨支部発足式で被害の実態を訴える発起人で被害者の母、望月千鶴さん(中央)=18日、甲府市総合市民会館

 「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の山梨支部発足式が18日、甲府市総合市民会館で行われた。全国で12番目の支部となる。
 同連絡会の池田利恵事務局長(東京都日野市議)による被害実態の報告の後、記者会見が行われ、山梨支部発起人で被害者の母である望月千鶴さん(44)は、「山梨県では3人が連絡会に登録しているが、まだ埋もれている被害者を掘り起しながら、補償を求めていきたい」と述べた。

 望月さんは、学齢期にある被害者は日常生活は言うに及ばず、通学や勉学にも支障があり、「学校や周囲の理解なしには卒業も望めない」とし、「多額の治療費がかかり、看病で外出もままならず、被害者家族は生活が非常に困窮している。国の救済だけでは足りない」と実態を訴えた。

 山梨支部では孤独に陥りがちな被害者と家族の状況や治療方法、学校問題などの情報交換を行っていく。

 望月さんは、「私たちの子供たちが、普通の子供と同じように暮らし、未来に夢を持てるように治療法を探して、元の体に戻して頂きたい」と締めくくった。

 被害者連絡会連絡先、042-594-1337。