「接種中止へ一歩前進」 子宮頸がん副反応被害者


 厚生労働省の検討部会が14日、子宮頸(けい)がんワクチンの積極勧奨の中止を決めたことを受け、全国子宮頸癌ワクチン被害者連絡会の松藤美香代表(46)は「定期接種の中止に向け、一歩前進だと思う」と話した。

 松藤さんの長女は中学1年生だった2011年、2回目の同ワクチン接種後、全身に痛みが起こり、歩けなくなった。2回の入院を経て、現在は療養を続けている。松藤さんらは、厚労省に副反応報告例の調査や情報公開を求めてきた。

 松藤さんは「本当は中止すべきだが、国と自治体が接種勧奨しないことは大きい。接種するかどうか迷っていた保護者が、自分でどうするか考えてくれるようになる」と述べた。