世界日報 Web版

自由世界の灯台の役割


各界から祝いのメッセージ

ワシントン・タイムズ社会長 トーマス・P・マクデビット氏

活力社会に不可欠な価値観共有

400 ワシントン・タイムズ紙は、姉妹紙「世界日報」に対して、その創刊40周年記念日に当たって、祝詞、賛辞、そして敬意を表します。

 40年は、一里塚に比せられます。新聞社は、ただ単に、40年持ちこたえただけでも、今日の波乱に満ちた環境にあっては、素晴らしい実績となるからです。環太平洋地域、中東、その他の地域において、私たちの同盟国が直面している現在の地政学的困難を考えながら、私は、この大いなる一里塚を迎える日に、心からなるお祝いの言葉だけでなく、次の40年に向けての、大きな声援を送ります。

 世界日報は冷戦中という危険に満ちた時代に創刊されました。1975年当時、自由、信仰、そして家族は、世界中で攻撃にさらされていました。世界日報はこの三つ全部の監視役になることを、その使命としました。

 自由を例に取ると、1975年、共産主義は、新しい土地に猛烈な勢いで旗を立てていました。ベトナムとカンボジアがその年、共産化しました。アフリカにおいては、ソ連に支援された国々と、西側諸国に支援された国々との間の代理戦争によって、数カ国で何万人もが命を奪われていました。

 この新しい日刊紙は、臆することなく右寄りの姿勢を取り、左寄りのジャーナリストの集団が無視していたニュースを伝えながら、スタート台から飛躍しました。そういったニュース記事や保守的解説は、1970年代の左翼イデオロギーのうねりに逆らって、潮流を変えるのに大いに力となりました。記者らは共産圏諸国の生活の実態や、ソ連による日本その他におけるスパイ活動について、市民に情報を提供しました。

 家族については、新聞のモットーは、「責任感と倫理性を伴う自由を」です。世界日報の編集者らは、家族の必要性を強く認識しています。世界日報の記事は、日本の家族の在り方を破壊していた公教育制度全般に広がっていた過激な教育カリキュラムを明らかにし批判しました。

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世界日報、ワシントン・タイムズ、セゲイルボ各紙の創刊を提唱した文鮮明師・韓鶴子総裁夫妻(ワシントンで開かれた宗教宗派を超えた家庭復興の大会で)

 信仰に関しては、世界日報は、信仰は民主主義にとって呼吸する空気のようなものであり、宗教的自由は、あらゆる自由の出発点であることを知っています。世界日報は一貫して、国家の宗教的自由に対する侵害を報道するメディアの監視人の役割を果たし、また、マスコミが無視する激しい強制改宗活動を報道しました。

 1982年に創刊されたワシントン・タイムズも、ジャーナリストとして優れた腕を磨くことに絶対的熱意を傾注し、自由、信仰、そして家族の擁護者としての評価を確立しました。80年代は、ベルリンからモスクワに至るまで、ついに、無神論共産主義の鎖を断ち切る世界的覚醒の時となりました。ワシントン・タイムズは、すべてのケースにわたって、自由市場を持つ西側の民主主義と、中央で計画された経済の下のソ連型全体主義的政治との相違を解説しながら、その激変について書きました。ワシントン・タイムズの社説や論説ページは、元共産主義だった国々の民主主義の育成は勿論(もちろん)、共産主義の終結、中央アメリカのマルキスト政府に対する反対運動等を断固として支援しました。ロナルド・レーガンやマーガレット・サッチャーを含む自由世界の指導者らは、ワシントン・タイムズの冷戦終結に対する貢献を認めていました。

 近年においては、ワシントン・タイムズは、家族そのもの、そして伝統的価値観、家族に対する価値観を脅かすものを、一貫して報道しています。その解説は、家族や、宗教的自由の社会の礎としての重要性などに、焦点を絞っています。

 ワシントン・タイムズと世界日報とは、活力ある社会、民主国家、そして世界平和に欠くことのできない価値観に対する熱意を共有しています。私は、世界日報との永続する姉妹紙関係を誇りに思い、そして報道における正確性と客観性に基づく高潔性を維持するために共に働くことを楽しみにしています。

 私は、世界日報の記者や編集者はジャーナリズムを単なる仕事とは思っていないことを知っています。これらの優れた仲間にとっては、それは、天から与えられた使命なのです。彼らは、民主主義国の選出された指導者らは、熱心で賢明な、また、自由な報道機関によって注意深く監視されていて初めて、責任を果たすことができるのだということを知っています。ワシントン・タイムズの記者も編集者も同じ精神に導かれています。そして、私は、40年間支えてくださった東京の選ばれた読者の皆さまを称賛します。

 海洋国家として、日本は、航海に適した船、立派な地図、そして、灯台の価値を知っています。世界日報が刊行を続ける限り、灯台がそこにあって、日本、米国、そして、持続可能な平和、繁栄、そして安全な世界を希求するすべての国の行く手を照らしてくれるものと私は心から信じています。