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ICUS韓鶴子総裁、「環境問題の解決には科学者の力が必要」と訴え


 世界の著名な科学者たちが集まり、科学の統合や世界の諸問題について話し合う「科学の統一に関する国際会議(ICUS)」が、韓国ソウルで行われた。ノーベル賞受賞者を含む約70人の科学者が、「地球環境課題の科学的解決」をテーマに温暖化対策などを討議した。


ICUS開幕総会で演説する韓鶴子UPF総裁=2月23日午前、韓国ソウル市内のホテル

ICUS開幕総会で演説する韓鶴子UPF総裁=2月23日午前、韓国ソウル市内のホテル


 2月23日の開幕総会で演説したICUS創設者の韓鶴子UPF総裁は「今日の世界は、文明や科学の発達により豊かさを感じるようになった」としながら環境汚染や地球温暖化などの課題から未来への希望を持てないようになったと指摘。これらの問題を克服するためには「科学者の力が必要だ」と訴えた。

 また韓総裁は「世界で起こっている全ての問題を解決するには神を正しく知ることだ」と述べた上で、「科学者の努力によって新時代が展開することを肝に銘じて、(環境問題の解決に向けて)積極的に協力してほしい」と呼び掛けた。

 フロンガスによるオゾン層破壊の研究で1995年にノーベル化学賞を受賞した米カリフォルニア大サンディエゴ校のマリオ・モリーナ教授は「人間の活動が環境に与える影響は大きくなっている」と強調。「温暖化対策を取らなければ、(21世紀末までに)地球の平均気温は5度上昇する」と警鐘を鳴らした。一方でモリーナ氏は、「人類が協力して環境問題に取り組めば、気温の上昇は2.5~3度に抑えられる」とし、未来のために今の世代が行動すべきだと訴えた。

 ビデオメッセージを寄せた韓国の金恩京環境相は「人類が直面している(環境汚染などの)問題は一つの都市や国で解決できるものではない。(ICUSが世界的な)行動を起こす土台となるよう期待している」とコメントした。

 ICUSは世界的な宗教指導者、平和運動家の故文鮮明師と韓総裁夫妻が提唱し、72年に米ニューヨークで第1回の会議が行われた。今回は24回目の開催。