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ながらスマホ禁止を


 運転免許証更新のための講習を受けた。ドライブレコーダーの解析によって分かった事故原因を解説したビデオを見た後、講師から道路交通法の改正点などの説明を受けた。

 当然、自動車の安全運転のための講習だったが、講師の話で印象に残ったのは、自転車を乗りながらスマートフォンを操作する「ながらスマホ」の危険性だった。5年前の前回講習にながらスマホについての話はなかったように記憶する。

 筆者が住む川崎市で受けた講習だったこともあろうが、講師が例に出したのは、昨年12月、女子大生(当時)がスマホを見ながら電動自転車を運転中、同市内で起きた事故。77歳の被害女性は2日後に亡くなった。

 被告はすでに大学を退学となるなど社会的制裁は受けていたが、横浜地裁川崎支部は今年夏、「過失は重大」として禁錮2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。講師は死亡事故につながることもある自転車の危険性を強調しながら、ながらスマホだけでなく歩道での歩行者妨害や酒酔い運転も、法律違反になることを訴えた。

 そして、過去3年以内に2回以上、危険行為を繰り返す自転車運転者には、講習の受講が命じられると説明し、希望者にその対象となる危険行為を書いたパンフレットを配った。

 ながら自転車にヒヤリとしたり、歩きスマホの人にぶつかったりした経験は誰にもあるだろう。その講師はハワイ(正確にはホノルル)では「歩きスマホ」でも罰金になるから、旅行で行ったら気を付けるようにと注意していた。

 その話を聞いて、調べてみると、欧州のリトアニアでも先月、ホノルルと同じような条例が成立、今月施行されるという。今やながらスマホは世界共通の悩みのようだ。日本でも自転車だけでなく、歩きスマホにも罰金を科すことを考えるべきだろう。(森)