朝食取らないことの弊害は? 学習意欲・体力低下の要因


◆ きょういく Q&A ◆

朝食取らないことの弊害は? 学習意欲・体力低下の要因

朝食を食べる小中学生

  朝食を取らないで登校する子供がいるようですね。

  「全国学力・学習状況調査」(平成25年度)によれば、朝食を食べないことがある子供の割合は、小学6年で11.3%、中学3年で15.6%です。

  その理由は?

  「食べたくなかった」「起きるのが遅くて時間がなかった」などが主な理由です。一方、朝食を作る時間がないなど、保護者の都合で食べたいのに食べられない子供も少なくありません。

  朝食抜きの弊害は?

  成長期の子供にとって朝食を食べないまま学校に行くことは、一日の活動エネルギー不足になり、脳の働きも悪くなります。実際、毎日朝食を食べる子供ほど、学力調査の平均正答率が高い傾向にあることが分かっています。

 さらに、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、毎日朝食を食べる子供ほど、体力合計点が高い傾向を示しています。家庭や社会の影響を受けやすい子供たちの生活習慣の乱れが、学習意欲や体力・気力の低下の要因の一つと言えます。

  朝食を取ることは大事なのですね。

  家族が食卓を囲んで共に食事を取りながらコミュニケーションを図ることは、子供にとって大切な時間と場です。これが食育の原点です。

 平成18年4月、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が発足しました。幅広い関係団体や企業などが文科省と連携し、「早寝早起き朝ごはん」国民運動を推進するとともに、子供の基本的な生活習慣の確立や生活リズムの向上につながる活動を展開しています。