「科学者の楽園」だった旧理研


独立経営で「研究の自由」守る

独立経営で「研究の自由」守る

 「日本で唯一の自然科学の総合研究所」である独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長。以下、理研)は今年、STAP細胞論文をめぐって揺れに揺れた。結局、論文は取り下げられ、論文の責任著者の1人が自殺し、検証実験でSTAP細胞は再現できず、論文の主著者である小保方晴子氏が失意のうちに退職するという、最悪の結果に終わった。「なぜ、あのような論文が発表されるに至ったのか」という根本の問題を通して、研究者と研究所のあり方が問われているが、理研のルーツを辿りながらそのヒントを探ってみる。(武田滋樹)


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