若者の6割に結婚願望「自分の家族持てるから」


若者の6割に結婚願望「自分の家族持てるから」

若者の結婚観(13~29歳の男女、各国約1000人)

 人口減少の要因として指摘されるのは若者の未婚化。ただ若者の結婚願望自体は一貫して高く、各調査でも「いずれ結婚するつもり」が8~9割に上る。

 今年6月に公表された内閣府の「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」では、「結婚したほうがよい」という若者は62.55%で、韓国に次いで高かった。逆に「結婚しないほうがよい」は日本が最も低く26.9%。

 「結婚したほうがよい理由」は、「自分の子供や家族をもてる」(73.0%)が最も多く、唯一7割を超えた。「親を安心させたり周囲の期待にこたえられる」(30.9%)は日本が最多だった。

 半面、「社会的信用を得たり、周囲と対等になれる」(21.4%)、「生活上便利になる」(13.6%)は最も低い。日本の若者は結婚で、内面の幸福や他とのつながりを重視し、生活的側面にはそれほど重きを置いていないとも言える。

 政府は若者の結婚などの希望が実現すれば、合計特殊出生率は人口1億人維持のために「まず目指すべき水準」である1.8まで上昇すると予測する。それには若者の雇用安定と共に、若者の結婚を支える家族や地域社会のつながりを再興する政策が必要であろう。