東大の入試制度改革の混迷


大藏 雄之助

9月入学挫折し多様化

評論家 大藏 雄之助

 日本の大学は制度疲労をきたしており、入試の方式を含めて文科省も種々提案しつつあるが、その契機となったのは東大だったから、今回はそれをとりあげたい。

 ほぼ2年前の2012年1月20日に東大が『入学時期の在り方に関する懇談会』の中間報告(本文・附属資料とも31ページ)で、国際的な学事暦に合致するように、5年後に秋入学に移行することを提言した。


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