ネット利用、「平日1日2時間以上」の子供4割


ネット利用、「平日1日2時間以上」の子供4割

 内閣府が今月発表した青少年のインターネット利用調査(昨年11~12月実施)によると、携帯電話やスマートフォン(スマホ)による子供たちのネット利用が長時間化し、平日でも「1日2時間以上」が4割いることが分かった。この2年間で15ポイント以上増えた。平均時間も約107分で、前年度より10分以上伸びている。ネットのために睡眠時間や勉強時間を犠牲にする子供も少なくない。

 スマホ所有率も56.8%(前年度比20.8%増)と大幅に増加。特に高校生は82.8%(同26.9%増)に上る。

 しかも問題は、フィルタリングの利用率が55.2%と前年度より後退していること。携帯に比べてスマホのフィリタリング設定が複雑なことも要因と見られる。

 また、家庭でのルールについて子供と保護者の間に認識のギャップがあることも大きな問題だ。「決めている」という回答は保護者が67.0%だったのに対して、子供は57.4%にとどまっていた。

 内閣府はスマホの安全な利用について、保護者への啓発活動が重要とする提言書をまとめているが、各家庭ではっきりとルールや方針を決めるなど、子供を指導していく責任がある。