「大寒の火の気を断ちし写経かな」(藤岡あき)…


 「大寒の火の気を断ちし写経かな」(藤岡あき)。「大寒」は俳句の季語でもある。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「二十四節気の一つ。小寒から数えて十五日目、たいてい一月二十日ごろにあたる。一年中で最も寒さが厳しいころである」とある。

 俳句の歳時記と実際の季節感との違いはよくあることだが、この時期に寒さが厳しくなるという点は共通している。閉めた窓の隙間から冷気が部屋に入り込み、なかなか暖かくならない。床も冷たいので、靴下が手放せない状態だ。

 空気が乾くため、火事やぼやも多い。夜中に眠っていると、消防車のけたたましいサイレンが時々聞こえる。それだけではない。インフルエンザの流行もこの頃に多い。街を歩いていると、マスクをしている人を多数見掛ける。最近は、白いマスクだけではなく、ピンクや青、黒などカラフルなものがある。

 会社でも咳(せき)をしている人がいるので、聞いてみると、既に何人かは重症で休んでいるという。インフルエンザで休んでいた人が仕事に復帰したと思うと、次の人が……ということもあり得るから厄介だ。

 海外から新種のウイルスがもたらされることもある。耐性がないため、瞬く間に感染が広がってしまう。あらかじめ予防接種を受けることも考えておかなければならない。

 風邪に限らず、病気は運動不足やストレスなどで免疫力が低下した時にかかりやすい。予防を重視して健康的に生活することが必要だろう。