異常気象についてのあるシンポジウムで、…


 異常気象についてのあるシンポジウムで、気象庁の気象研究所海洋・地球化学研究部の石井雅男氏が、海洋の観測に関しても50年の歴史があり、海洋酸性化について広い海域をカバーし研究活動していることなどを話していた。

 気象庁は、毎日の天気予報だけでなく、地球環境の長期的な観測も行っており、職員の熱心な仕事ぶりを聞いて感心させられた。その上で、石井氏は「気象庁ホームページ(HP)がずいぶん読みやすくなりました。大いに活用してください」とPRしていた。

 実際、パソコンでHPを開いてみると、写真、絵図入りで地震・津波、火山、気象、環境、海洋などの項目ごとに情報が配置されている。確かに親しみやすい。

 わが国は「災害列島」と言われるほど自然災害が多い。しかし、地震がいつ来るか、台風が列島のどの辺りを痛撃するかを言い当てることは難しい。

 従って、自助努力における優先課題は、どのような自然災害に遭遇しても被害をできるだけ小さくする「減災」のための備えだ。それには、手元に置き自在に利用できる最新の情報が重要となる。気象庁のHPはこうしたニーズに応えてくれそうだ。

 気象庁の宣伝ついでに、もう一つ。18日からHPの「最新の気象データ」に3時間や72時間など時間ごとの降雪量が追加される。対象は気象官署や地域気象観測システム(アメダス)などの計324地点だ。提供される綿密で詳細な情報を役立てたい。