3694人は昨年の全国の交通事故による死者数…


 3694人は昨年の全国の交通事故による死者数。この数字は前年との比較では210人減っただけだが、実は画期的な数字なのである。今年1月5日付の毎日新聞には「交通事故死 戦後最少/68年ぶり 17年3694人」のトップ見出しが躍った。

 交通死者数が戦後最も少なかった昭和24(1949)年の3790人を96人も下回ったからだ。交通死者数は「第1次交通戦争」という言葉が生まれたピーク時の昭和45年には1万6765人にまで達した。昨年はその5分の1近くまで減らした。

 事故で泣くのは被害者やその家族、関係者だけでない。加害者もまた重い十字架を背負って生きることになる。数字はそうした不幸が、それだけ世の中で少なくなったことを示す。車を運転する人は損害保険料が年平均8%ほど引き下げられた恩恵にも浴している。

 何よりも、走っている車のまばらな戦後間もない頃と、交通安全機器類の充実した高速道路や自動車道などが整っても渋滞が起きるほど車が爆発的に増えた今日との大きな違いを考えると、昨年の交通死者数は画期的な成果だと評価すべきだろう。

 さて、あと1カ月を残す今年はどうか。11月末までの交通死者数は3122人で、昨年同期に比べ190人減。今年も戦後最少記録を更新するのは確実とみていい。

 12月次第では3500人を割る可能性も大きく膨らむ。<ぶつかるよ ながら運転 じこのもと>今年の交通安全標語。