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秋雨前線が西日本から長く東北にまで延びて…


 秋雨前線が西日本から長く東北にまで延びていた。福島県はまだ前線の南側だったが、小雨が降ったりやんだり。東北自動車道から西を見ると奥羽山脈には雲がかかっている。吾妻スカイラインに向かった。

 だが、福島に来て分かったのは、不動沢から浄土平間が通行止めだということ。台風13号の影響で路肩が崩落したためだという。そこで土湯峠を経由して浄土平に行こうと国道115号を南西に。

 山中に入るとやはり濃霧だった。日曜日とあって車は多い。道の駅土湯まで来て、上るか戻るか判断に迷う。霧の中のドライブはたやすくないからだ。休憩して空を眺める。雲の層は厚くないらしい。

 そこで土湯トンネルを経て、猪苗代湖方面に向かうことにした。くねくねした道を上り詰め、トンネルに入る。3㌔以上もある長いトンネルだ。そこを抜けると、空は晴れ渡っていた。

 山の西と東とで天気が全く異なっている。少し下ると農産物の直売店が軒を並べていた。山中で何が採れるのか興味深く、車を止めた。山ナメコ、香茸(こうたけ)、網茸(あみたけ)、乾燥マムシ、オオスズメバチ。

 マタタビの実と木、メグスリノキ、クリ、イナゴ、山クラゲ、ジャンボニンニク、ノブドウなど、野菜類に交じって並んでいた。周囲の深い森を見ていると豊かな実りを感じさせる。車は猪苗代湖に着いた。湖を包む磐梯山も、川桁山も、安積山も、上部だけ、動きを見せない乱層雲の中。旅して気象学を学ぶ一日だった。