猛暑が続いている。一昨日は岐阜県揖斐川町で…


 猛暑が続いている。一昨日は岐阜県揖斐川町で今年の全国最高となる39・3度を記録。3連休中、共同通信の集計によると、全国で5616人が熱中症で搬送され、14人が亡くなった。西日本豪雨の被災地では、暑さと戦いながらの復旧作業となった。

 今年は全国的に梅雨明けが早かった。まだ7月の中旬を過ぎたところ。これからが夏本番だと考えると、うんざりというよりは怖い気すらする。

 かつて東京では最高でも33度くらいだった。それが夏の序の口で33度を軽く超える。そういう状態が普通になりつつあることを考えると、地球温暖化で何かが根本的に変わってしまったと考えざるを得ない。

 今年の西日本豪雨は特に甚大だったが、ここ数年、毎年のように日本列島のどこかで、これまで経験したことのない豪雨被害に見舞われている。過去の常識を超えたレベルでの降雨や暑さが襲ってきている。

 教育関係者も、その点をよく頭に入れておくべきだろう。滋賀県の中学校では、ソフトテニス部顧問の教諭がミスをした2年の男子生徒に「校舎の周りを80周走れ」と命じ、生徒が途中で熱中症となり救急搬送された。数年前にも栃木県の中学校で、バレーボール部の顧問の教諭が部員の女子生徒に「グラウンド100周」と指示し、5人が熱中症になっている。

 暑さや自然災害に関しては、これまでの経験や常識が今や通用しなくなりつつある。体力の過信に注意し、暑さを乗り切っていきたい。