週明け昨日の朝起きが辛(つら)かった人も…


 週明け昨日の朝起きが辛(つら)かった人も少なくなかろう。日本時間の昨日未明、サッカーのW杯ロシア大会グループリーグH組の日本が、体格に優れた難敵セネガルに2度先行されながらも怯(ひる)まず攻め続けて追い付いた。

 結果は2-2で引き分けたが、アフリカ随一のスピードで襲い掛かる相手と互角以上に渡り合う見応えある熱戦に目を離せなかったからだ。

 事前の分析でセネガルの弱点の一つに、ラスト15分に入ってからの失点が多いことが指摘された。値千金2点目の同点ゴールはまさにその時間帯だった。期待を背に途中で投入された本田圭佑が直後の78分、ゴール前のこぼれ球を拾った乾貴士のダイレクトでグラウンダーのパスを蹴り入れたものだ。

 日本がW杯で南米勢に初勝利(2-1)した19日のコロンビア戦では、本田のコーナーキック(CK)から大迫勇也のヘディングによる決勝弾となった。左足で繰り出す本田のCKは、ボールが右足選手のそれとは違う軌道を描く。

 相手が戸惑う一瞬のスキを突いて大迫が頭で合わせ絶妙のゴールとなったのだ。日本選手の死力を尽くした活躍がW杯の熱狂をさらに盛り上げている。

 4月に衝撃の監督交代で指揮を執る西野朗監督も、試合の流れを読み切った采配がずばり的中し見事のひと言。選手それぞれの力を十二分に引き出している。この勢いで28日のポーランド戦へ。他の国の試合も気になり、しばらくは夜更かしが続く。