世界日報 Web版

大阪府北部を襲った震度6弱の地震。鉄道は…


 大阪府北部を襲った震度6弱の地震。鉄道はほぼ平常通り回復したが、ガス停止などが続いている。直下型の地震が大都市で起きた場合の影響の大きさを思い知らされる。

 今度の地震で改めて危険が指摘されているのが、ブロック塀だ。亡くなった5人のうち2人が倒壊したブロック塀の下敷きになった。高槻市立寿栄小学校4年の三宅璃奈さん(9)は、児童にあいさつを呼び掛ける当番のため普段より10分早く登校して被害に遭った。大阪市東淀川区では安井實さん(80)が、崩れた民家のブロック塀の下敷きになった。通学路の見守り活動に向かう途中だった。

 ブロック塀に潜む危険は、1978年の宮城県沖地震で9人もの犠牲者を出したのを機に強く認識された。81年改正の建築基準法施行令で、高さの制限などが厳格化された。

 ところが、寿栄小学校のブロック塀の高さはこの上限を超えて違法状態だった。法令で高さ2・2㍍以下のところ、約3・5㍍あった。プールの目隠し代わりに1・9㍍の基礎部分に約1・6㍍分を積み上げていた。

 写真で見ても危なっかしさが分かるが、学校関係者は何とも思わなかったろうか。政府は全国の小中学校のブロック塀などの安全性を緊急点検することを決めた。

 当番の役割を果たそうと早く登校した璃奈さんに、建築基準法の順守、安全の点検・配慮を怠った大人たちは、顔を向けることはできない。猛省して安全確保に取り組んでほしい。