黒海に臨むジョージアは、日本の約5分の1の…


 黒海に臨むジョージアは、日本の約5分の1の約7万平方㌔に人口400万人(首都トビリシ)が住む。旧ソ連から1991年に独立したが、2008年にロシアとの武力衝突が起き、その反発からロシア語由来の国名「グルジア」から英語読みのジョージアとするよう各国に求めた。

 この国からはこれまで黒海(引退)、栃ノ心、臥牙丸と3人の関取が生まれたが、夏場所(27日千秋楽)を13勝2敗の好成績で終えた関脇栃ノ心の大関昇進が、あすの日本相撲協会の臨時理事会で正式に決まる。途中から大関不在となった夏場所をリードし、最後まで優勝争いに絡んでファンを沸かせた。

 191㌢、170㌔の恵まれた体格と持ち前の怪力で、10年名古屋場所で小結まで進んだ。それが13年の右膝大怪我(けが)による長期休場で幕下まで番付を落とした。

 失意のどん底で気持ちを奮い立たせたのは、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の「ここでやめたら全て無駄になる」という叱咤(しった)激励だった。猛稽古で14年九州場所で幕内にカムバック。

 16年名古屋場所で関脇、今年初場所で初の幕内優勝と苦難を乗り越えてきた。今回で3回目の技能賞受賞が示すように、取り口も右四つ左上手をつかめば、投げ、寄りともに万全となる本格的四つ相撲の型に。

 モンゴル勢を除く外国出身力士の大関昇進は10年夏場所の把瑠都(エストニア)以来となる。この先も期待できる30歳、楽しみな本格相撲の大関誕生である。