「夏めくや塗替へて居る山の駅」(森夢筆)…


 「夏めくや塗替へて居る山の駅」(森夢筆)。このところ東京では気温が上昇し、既に真夏の天候となっている。蒸し暑い部屋にいるだけで汗が出てくる。

 「夏日」「真夏日」「猛暑日」という言葉がある。それぞれ日中の最高気温が25度以上、30度以上、35度以上の日を意味する。ここしばらく28度を超える日が何日かあった。実際は夏日だが、真夏日と言いたい気分になった。

 とはいえ、まだ梅雨入りもしていない。今年の夏の暑さが思いやられるような日々である。東京よりも北で真夏日となった地域の一つが福島市(16日)。最高気温が32・9度に達した。

 ちょうどその日、気流子は福島市で久しぶりに両親の墓詣(まい)りをした。朝早く出発したのだが、午前中に30度近くまで上がった。途中のパーキングエリアでしばらく休憩して車に戻ると、車内は熱気で息が詰まるほど。水分補給をしながら高速を走った。

 この期間、熱中症で病院に搬送された人もいたようだが、防止には水だけではなく塩分などの補給も大事。それにしても、気温の急激な変化にはなかなかついていけない。高齢となって、寒さにも暑さにも耐性が下がっていることを感じる。

 両親が眠っている墓は、いつの間にか雑草があちこちで伸び放題になっていた。その草をむしり取りながら、時間の経過を実感した。俳人の松尾芭蕉の紀行文「おくのほそ道」に出てくる俳句「夏草や兵(つはもの)共がゆめの跡」が脳裏に浮かんできた。