世界日報 Web版

日本自動車工業会が発表した平成29年度の…


 日本自動車工業会が発表した平成29年度の乗用車市場動向調査で、車を保有していない大学生を含む10~20代の社会人のうち、今後も購入したくない層が5割を超えていることが明らかになった。

 その理由として「買わなくても生活できる」が33%と最多、「駐車場代など今まで以上にお金がかかる」「お金はクルマ以外に使いたい」と続く。車の利用方法ではレンタカーやカーシェアなどが挙がった。

 気流子は2年ほど前、都市開発を手掛ける東京の不動産会社社長から若者の動向について同様の話を聞いたが、その時の本題だった「住宅」をめぐっても「『住宅という不動産を所有しても維持管理が大変なので、いらない』とはっきり言い切る若者たちが増えている」ということだった。

 「車や住宅を取得することが人生の目的、成功の証しなどという社会意識は薄れてきている」というのだ。特に住宅に関しては、最近の不動産売買の約7割が相続絡みで、その大変さを見聞きする孫の若い世代が住宅所有を煩わしいと思うようになっていると分析していた。

 車は使いたい時にその目的に応じ借りる、住宅もヨーロッパのようにその時々、住みたい場所で借りればいいと考える人が少なくない。

 ある意味、物事に執着せず、恬淡(てんたん)としているということだろう。自分の能力や才能を自由に伸ばし、それを生かせるところを求め続けたい、という若者の生き方を反映しているのかもしれない。