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今春の全国交通安全運動の期間中(先月6日…


 今春の全国交通安全運動の期間中(先月6日~15日)の交通事故による死者数は74人だった。110人だった昨年同期と比べて36人(32・7%)の減少で、昭和29(1954)年の運動開始から、春秋を通じて最少の記録である。

 交通死者が1000人を超えたのも運動最終日の翌16日(1003人)で、1000人台になった日も、統計が残る昭和45年以降で最も遅く、年間3905人と67年ぶりに4000人を下回った昨年より、さらに9日遅い。

 こうした積み重ねの結果、1年の3分の1となる先月末までの交通死者は、昨年同期比で123人少ない1117人となった。今後のペース次第では、今年は過去3番目の少なさだった昨年、3848人だった昭和23年、戦後最少の記録として残る3790人の同24年をも下回る可能性が出てきたのである。

 交通事故と交通死者が減少傾向にあることを背景に、政府も東京五輪の2020年までの5年間に「世界一安全な道路交通を実現する」というスローガンを掲げ、この間の交通安全施策で、年間の交通死者を2500人以下にすることを目指している。

 だが、減少傾向にあるとはいえ、こちらのハードル越えはかなり厳しい。何よりも、その前15年まで5年間の「第9次交通安全基本計画」の目標3000人以下は達成できなかった。

 目標が高過ぎたのである。当面は「戦後最少と3500人以下の達成」でいいのでは。

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