世界日報は、本日2月11日付号をもって創刊…


 世界日報は、本日2月11日付号をもって創刊1万5000号を迎えた。読者の皆様のご愛読のたまものと感謝申し上げます。

 創刊号を世に送り出したのが1975年1月1日。当時は東西冷戦の真っ直中で、その年の4月には南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン市)が陥落し、ベトナムは北ベトナムによって赤化統一された。

 このような国際共産主義勢力の膨張、革命輸出の勢いの中で、日本では左翼的偏向報道が国内を席巻していた。このままでは日本も危ないとの危機意識を背景に小紙は創刊された。以来、わが国の自由と民主主義、万世一系の国体を守るべく、国内外の共産主義の脅威を指摘し、警鐘を鳴らしてきた。

 東西冷戦は、レーガン米大統領の登場が決定的な契機となり、西側の勝利に終わった。しかし、世界にはいまだに中国、北朝鮮という共産主義の独裁国家が存在する。中国は南シナ海・東シナ海に進出し、サラミスライス戦術で力による現状変更を強行。北朝鮮は核とミサイル開発を進め、わが国を含む周辺国の大きな脅威となっている。

 力による現状変更は、共産主義の本質だ。共産主義の盟主だったソ連はロシアとなったものの、その体質を捨て切れず、ウクライナ南部のクリミア半島を併合した。

 このような現状を指して、第2次冷戦と呼ぶ識者もいる。いずれにしても、共産主義の脅威は消えていない。自由とわが国体を守るための小紙のペンの戦いはまだまだ続く。