世界日報 Web版

「信号を見て、車が来てないかよく見て渡り…


 「信号を見て、車が来てないかよく見て渡りました」。鹿川菜月さん(6)は、東京都中央区立京橋築地小学校の新1年生。昨日の入学式で高綱直良警視総監の注意を胸に留め、総監と一緒に学校近くの交差点の横断歩道を渡った。喜び胸いっぱいでスタートした新学期である。

 同じ昨日午後には悲しいニュースが入ってきた。福岡市博多区の交差点で、キックスケーターで右折しようとした小学3年生(8)が転倒、直進してきた乗用車にひかれ死亡したという。この日は小学校の始業式であった。

 交通事故の死亡記事が新聞に載ることが少なくなる中で、毎日(5日付)が掲載した「信号は『歩車分離式』に」には考えさせられる。事故は東京都多摩市の交差点で今年3月10日に起きた。

 小2の女児(8)が自転車で横断歩道を渡っていたところ、左折のトラックに巻き込まれて死亡した。交差点は事故を起こしたトラックから見ると、右折の際は歩行者側横断歩道の信号は「赤」になるが、左折時は「青」のままである。

 女児も横断でき、その「歩車分離」の不完全性が事故につながったのは明らか。事故を契機に再発防止の市民集会が4日に開かれ、「歩車分離式」の信号導入を求めることを確認した、と報じた。

 交通事故死者を減らすために、高齢者の事故防止が喫緊の課題であるが、子供の事故対策も重要だ。今年3月末までの交通死者972人は昨年同期比1人減でしかない。