伊豆大島に子供たちの笑顔、台風通過で学校再開


 昨日の夕刊に掲載された登校する通学路や小学校ではしゃぐ子供たちの笑顔の写真に、心が躍った。台風26号の局地的豪雨による土石流で甚大な被害を受け、27号の通過で避難指示が出て休校が続いていた伊豆大島(東京都)で、小、中学校が4日ぶりに再開。

 久しぶりの秋晴れの下では、島外に自主避難した住民らの帰島が始まり、中断していた自衛隊、消防、警察などによる行方不明者の捜索や住民らの家の片付けも再開された。島に一日も早く安心できる日常生活が戻るよう、国や自治体などの迅速な措置を願いたい。

 それにしても9月は8個、今月は先の28号で5個目と平年に比べ秋台風が多い。かと思えば今月12日には、東京都心で観測史上最も遅い真夏日(最高気温30度以上)となったばかり。

 4年続きの記録的な猛暑となった今夏は高知県四万十市で、4日連続40度以上を記録。8月12日には日本の最高気温を更新する41・0度を観測している。スポーツの記録更新は心躍り喜べるが、気象のそれは警戒信号であるかも。

 「4年続きの猛暑」というが、あるいはそれが「異常」ではなく「恒常」となったのかもしれない。何より、このところの日本の気象は、風(台風や竜巻)も雨(集中豪雨)も雪も気温(猛暑)まで日本的なやさしさがなくなっているから。

 最近の気象については、今まで抱いてきたイメージを改めて、その対応を考えるべきかもしれない。