「兎も角も御用納に漕ぎつけし」(松山一雪)…


 「兎も角も御用納に漕ぎつけし」(松山一雪)。本来は、きょうが官公庁の仕事納め。だが今年は日曜日なので、直前の金曜日の26日になる。

 今年は仕事納めらしい感じがしなかった。全体的にあまりマスメディアに報じられなかったこともあろう。地方の官公庁やスポーツの関連で記事を見かけたが、それもわずかだ。

 今年は強烈なインパクトを与えるニュースが目白押しだった。秋以降を振り返っても、「アベノミクス」を問う形となった衆議院選挙での自公両党圧勝と第3次安倍内閣発足をはじめ、赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏がノーベル物理学賞受賞、一時代を画した俳優の高倉健さんの死去、全米テニスで錦織圭選手が準優勝、御嶽山噴火で死者57人・行方不明者6人など。

 改めて仕事納めを意識しなくても、一年があっという間に終わっていくという印象を与えられたことは間違いない。平凡な感慨かもしれないが、そう感じるのも無理もない年だったということである。

 この2~3日でも、米倉涼子さんや杏さんら芸能人の結婚報道が続き、野球では大リーグ・ヤンキースからフリーエージェントとなった黒田博樹投手が日本球界に復帰すると報じられた。

 大リーグの球団が示した年俸20億円以上とも言われる好条件を蹴って、古巣広島に帰ってくるというから驚きだ。仕事納めなどと安穏としていられないほど慌ただしい年末である。