最近の新聞から。「舛添氏先行、細川氏追う」…


 最近の新聞から。「舛添氏先行、細川氏追う」(日経27日付)、「舛添氏リード/細川氏ら3氏追う」(朝日27日付)、「舛添氏が序盤リード/細川・宇都宮氏追う」(産経25日付) 、「舛添氏が先行/追う細川、宇都宮氏」(毎日25日付)。

 都知事選の序盤情勢を各紙が世論調査などをもとに分析しているが、先行する舛添要一氏に細川護熙、宇都宮健児、田母神俊雄の3氏が追う展開と、描く構図はほぼ同じ。原子力発電所をめぐる問題が最大の争点とはなっていないことも浮き彫りになった。

 「再稼働に反対する人でも3割が舛添氏を支持、再稼働に反対する細川護熙氏を上回った」(日経)。最大の争点について毎日と産経は「少子高齢化や福祉」(毎26・8%、産27%)がトップ。これに「景気と雇用」(毎23%、産23%)、主張が対立する「原発・エネルギー問題」(毎18・5%、産18%)が続いた。

 朝日(投票で最も重視する政策を6択で選ぶ)は「景気や雇用」(29%)、「医療や福祉」(25%)に差がついて「原発やエネルギー」(14%) 、「教育や子育て」(12%)と続いた。いずれも原発問題の順位は3位で、最大の争点とならなかった。

 「東京をだしにして国民を巻き込んだ脱原発運動を盛り上げようというのだから、都民もなめられたものというのか、見透かされたというのか、……」(京都大学教授・佐伯啓思氏=産経27日付)。

 どうやら都民の方も筋違いな魂胆を見透かしたのでは。