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猟奇犯罪に死刑復活の声


地球だより

 フィリピンで16歳の少女が犠牲となった極めて残虐な殺人事件があり、死刑が廃止され極刑は終身刑となっていることから、死刑復活を求める声も上がっている。

 事件があったのは、リゾート地として知られるセブの玄関口、マクタン・セブ国際空港があるラプラプ市。教会活動のために外出した少女が、夜になっても帰宅しなかったことから母親が警察に通報して捜索したところ、人気(ひとけ)のない野原で遺体となって発見された。

 遺体は全身30カ所以上も刃物で刺されており、驚くべきことに顔の皮膚が丁寧に剥がされ、まるで標本のように骸骨が露出している目を覆いたくなるような惨状だった。さらに舌など複数の臓器が取り除かれていることも分かっており、前代未聞の猟奇事件としてメディアを騒然とさせた。

 まず容疑者として一人の男が逮捕された。カルトを信仰し食人を行う元共産ゲリラなどというセンセーショナルな情報が流れたが、後に無関係と分かるなど捜査は迷走。その後、現場付近の防犯カメラの映像で、少女が17歳の少年と一緒に歩いている様子が確認され、警察が少年を拘束し事情を聞いたところ犯行を認めたという。

 少年は少女と交際していたとみられ、何らかの理由で強い嫉妬心を抱き犯行に及んだと考えられている。しかし、未成年の少年にここまで残虐なことができるかという疑問もあり、警察は複数の共犯者がいる可能性もあるとみて捜査を続けている。

(F)