バチカン大使館別館から白骨


地球だより

 イタリア・ローマのバチカン大使館別館の改装作業中、白骨化した人骨が発見された。バチカン側はイタリア警察に即通報。ローマ検察は人骨の年齢、性別、死亡時の確認のために法医学者を派遣した。バチカン・ニュースが10月30日報じたニュースだ。

 イタリアのメディアはこの人骨が1983年に行方不明となったバチカン職員の娘エマヌエラ・オルランディさんのものではないかと推測する記事を流した。

 通称「オルランディ行方不明事件」は1983年6月22日に遡(さかのぼ)る。法王庁内で従者として働く家庭の15歳の娘、エマヌエラ・オルランディさんはいつものように音楽学校に行ったが、戻って来なかった。35年の歳月が過ぎた。その間にさまざまな憶測やうわさが流れた。

 代表的なものとしては、少女は誘拐され、殺害されたという誘拐殺人説だ。それに関連してマフィア関与説。いずれもそれを裏付ける証拠はない。ある者は「少女はテロリストの手にあって、彼らはヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂事件(1981年5月13日)の犯人、ブルガリア系のトルコ人、アリ・アジャの釈放との引き換えを要求するのではないか」と言い、また、マフィアのデ・ぺディス一味が少女を誘拐し、その後、殺して海岸にセメントで埋めたというのだ。しかし、これまで決定的な証拠は見つからなかった。

 イタリアのメディアが先月23日に報じたところでは、人骨は男性のもので1964年より前のものという。それが事実とすれば、人骨はオルランディさんのものではないことになる。目下、ローマとナポリの2カ所の研究所で、DNA解析や放射性炭素年代測定で人骨の年代を測定中という。

(O)