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羊皮紙を抱えてダンス


地球だより

 イスラエルでは1日、ユダヤ教新年の一連の祝祭を締めくくる日となる律法の祝典(シムハット・トーラー)を祝った。

 新年(ロシュ・ハシャナー)から始まり、10日間の悔い改め、1年で最も厳粛な大贖罪(しょくざい)日(ヨム・キプール)、先祖がエジプトから脱出し40年間荒野を流浪した時代を忘れないために仮庵(スカ)の中で1週間を過ごす仮庵祭(スコット)、そして1カ月間の祝祭最後の祝日シムハット・トーラーとなる。

 敬虔(けいけん)なユダヤ教徒はトーラーと呼ばれるモーセの律法(旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)を毎週少しずつ読み進め、1年かけて読み終えるという。

 トーラーを読み終えて、また新たに最初から読み始めるこの日、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)の前では、伝統的な毛皮の帽子などを被(かぶ)った黒服の敬虔なユダヤ教徒の男性たちや女性たちが、羊皮紙に手書きで書き上げられたトーラーを抱えた男性を中心にして、手をつなぎ輪になってぐるぐると回りながらバンドの音楽と歌に合わせ喜びと感謝のダンスを踊る。

 訪日経験のある女性大臣アイェレット・シャケッド法務相が中部都市ギバット・シュムエルで一緒に輪になって踊る姿も報道された。

 シムハット・トーラーが終わる頃、イスラエルにも秋が訪れ行楽シーズンとなる。朝晩は気温が下がり少し寒いくらいだが、日中は暑いのでまだ半袖で過ごせる。出掛けるにはとても良い季節だ。

(M)