行列のできる人気店


地球だより

 ワシントン市の北西部にレンガ造りの美しい街並みで知られるジョージタウンがある。先日、家族で観光に行ったついでに、そこの一角にある人気カップケーキ店「ジョージタウン・カップケーキ」を訪れた。

 このカップケーキ店では、平日であったが20人ほどが列をつくっていた。10代後半くらいの若い女性たちや子連れを多く見掛けた。

 客は後から次々にやって来たが、交差点のすぐ前でも平然と車を止め、降りてくる人も多かった。後ろの車からクラクションを鳴らされていても気にする様子はない。タクシーでやって来た人もいた。

 このカップケーキの人気の理由は、まず見た目が良いことだろう。滑らかなクリームの上にチェリーなどがトッピングされ、かわいらしく飾られている。種類は30程度あり、バラエティーも豊富だ。それらが商品とは別にディスプレー用として奇麗に並べられていて、見ているだけで楽しくなる。

 味の方は、米国のケーキ類としては甘さが控えめ。ただ、値段は1個3・5㌦(約390円)と少し高めで、同じくらいの値段の日本のスイーツと比べれば、やや物足りなさも感じる。だが、ただ単純に甘いだけのものが多い米国スイーツとしては繊細な味が楽しめ、また買ってもよいと思えた。

(Y)