世界日報 Web版

卒業式は歌って踊って


地球だより

 6月はイスラエルの卒業シーズンで、ほとんどの卒業式が夜間に行われる。先日、わが家の次女も中学を無事卒業した。
 長女の時もそうだったが、やはり、歌あり、踊りありのショーのような卒業式で、参列した親たちは正装などせずに、みんな普段着だった。校庭には野外ステージが設けられ、音響設備もコンサート並みだった。

 卒業生全員が、おそろいのTシャツを着て入場。その後の司会進行は卒業生が行った。歌の得意な女子生徒が、プロの歌手のように堂々と歌っていた。また、複数の男子と女子がペアになって、流行の踊りを披露した。

 生徒と担任の先生方が出演したミュージックビデオや、校長先生も出演するショートムービーまで、ステージ上の大スクリーンに映し出された。その後、成績優秀者が一人ずつステージ上に呼び出され、大々的に表彰された。

 式の最初から最後まで、日本の卒業式のような厳かな雰囲気は一つもない。卒業証書は存在しないため、卒業生全員が一人ずつ卒業証書を受け取ることもなく、卒業の感傷に浸ることもない。イスラエルの卒業式は、教師と生徒が共同で作る卒業作品のようなものなのだ。

 この日、卒業式の後は場所を移して謝恩会に突入する。夜中の2時、3時まで、飲んだり食べたり、歌ったり踊ったりするのだ。

 面白いことに、卒業式後も3日間は登校し、最後の日に成績表をもらい、本当の意味で卒業となる。

(M)