圧倒的なサッカー熱気


地球だより

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が盛り上がっている。W杯観戦の最高の醍醐味(だいごみ)といえば、開催国の試合会場で選手たちのプレーを直(じか)に見ることだ。かくいう記者も、前回のブラジル大会ではスタジアムに足を運び、会場を取り巻く雰囲気と熱気に圧倒された。

 「サッカー王国」のブラジルでは、W杯期間中、街中で熱気ある応援が繰り広げられる。道路や学校、商店などがブラジルカラーの緑と黄色で彩られ、自動車にはブラジル国旗がはためく。試合時間ともなれば、家族や友人らが集まってブラジル代表を応援する光景を至る所で見ることができる。

 日本では信じ難いことだが、ブラジル代表の試合がある日は学校が休みになり、試合の時間帯はタクシーをつかまえることも難しくなるほどだ。ブラジルが点を取れば、花火が上がり、テレビを見ていなくてもブラジル代表の得点が分かるようになっている。

 ブラジル代表の試合があった17日、近所のパブリックビューイング会場に行くと、その熱気は予想以上。気が付けばコウチーニョ選手が得点を決めた時は、周囲のブラジル人たちと一緒に大声を上げて喜んでいた。サッカーW杯、世界各地ではどのように楽しんでいるのだろうか、ブラジルのファンたちと観戦しながら、そのようなことを考えた。

(S)