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便乗ストで自転車レンタルに支障


地球だより

 フランスで1カ月以上続いている国鉄のストライキに合わせ、便乗ストを行う団体が想定外の不便さを利用者にもたらしている。パリ市とその近郊の自転車レンタルサービス「ベリブ」の駐輪場で、自転車取付装置が外せないため利用できない事態が起きている。

 ベリブの委託運営会社SMOVENGO社は当初、3月末までに1400カ所のステーションでのサービス開始を約束していたのが、実際には670カ所にとどまっている。加えて駐輪ステーションにある自転車9000台のうち3000台が取付装置から外せない。便利が売りの同サービスは自治体と委託業者の協力で実現し、大都市でCO2を振りまくガソリン車をできるだけ走らせないための取り組みでもある。今年1月に委託会社を一新し、パリ市のイダルゴ市長も期待していたが、今月3日にはSMOVENGO社に対して緊急に対策を取るよう命じる事態となった。

 なぜ、駐輪ステーションにある自転車の取り外しができなくなったのか。実は自転車を固定する装置がミニバッテリーで動いており定期的に取り換える必要があるにもかかわらず、交換を担当する現場職員がストに参加し取り換えが行われていなかった。加えて電動アシスト自転車の設計ミスで異常放電が起きていた。

 現場従業員は昨年の委託会社から継続して働いており、昨年並の賞与を要求しストを行っている。結果として会社側は専門会社へステーションのバッテリー交換を委託し、設計ミスなど問題自転車2000台を交換する羽目になった。

(M)