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「オオタニ」に思い複雑


地球だより

 大リーグのロサンゼルス・エンゼルスで投打に大活躍の大谷翔平選手。こちらでもテレビやスポーツ紙を中心に話題になっていて、「これぞ怪物」「翔(ショー)タイムが始まった」などと驚きを禁じ得ない様子で伝えている。実力だけでなく甘いマスクとマナーの良さを兼ね備え、これから韓国女性ファンもどんどん増えていくだろう。

 韓国にとって「オオタニ」と言えば鮮烈かつ苦い思い出がある。3年前の世界野球WBSCプレミア12で韓国は侍ジャパンの先発投手だった「オオタニ」にバッタバッタと三振の山を築かれた。特に160キロ台の直球の後に投げ込まれる高速変化球に韓国のバッターたちはただ苦笑いをして見送るしかなかった。

 ちなみに韓国では歴史絡みで日本戦になると応援に異様な熱がこもる。以前、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日韓戦の時にソウル市内のホテルにいたら全館から歓声とどよめきが響き渡ったことがあった。間もなく韓国が点を入れた瞬間だったことが分かり、一緒にいた日本の知人と思わず顔を見合わせてしまった。

 たとえ相手が複雑な感情が交錯する(?)日本人であってもスポーツは別で、素直に「オオタニ」の規格外実力に脱帽している…と思っていたら、野球評論家、張本勲氏が大谷選手の3試合連続本塁打を「まぐれか、米国ピッチャーのレベル落ちか」などと評したことにマスコミがすかさず飛びついた。やはりどこかで悔しいようだ。

(U)