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空港の悪徳タクシー


地球だより

 マニラ首都圏のニノイ・アキノ国際空港を利用する上で、厄介なものの一つがタクシーだ。

 他の交通手段がほとんど整備されていないので到着した利用者はタクシーの利用を迫られる。そして運転手がその弱みにつけ込むという構図が長年続いている。

 最近、ドゥテルテ大統領のファッション・コンサルタントを務める女性が、悪徳タクシー被害を訴え運転手が逮捕された。

 女性によると第2ターミナルから第3ターミナルに向かうためにタクシーを利用したところ、運転手がメーターを使わず、ほんの数分の利用にもかかわらず600ペソ(約1200円)という当地では法外な金額を要求されたという。女性は抗議したが最終的に要求をのんで支払った。飛行機の出発が迫っていて時間がないということを知った上での犯行だ。

 女性は空港警察に被害を報告し、メモしておいたタクシーのナンバーを伝え、運転手は後日、空港で客待ちしているところを御用となった。逮捕を恐れず空港で客待ちしているあたり、このようなボッタくりが日常的に行われている実態がうかがえる。

 初めて現地を訪れ、物価や通貨に慣れていない外国人は、悪徳タクシーのターゲットになりやすいのは言うまでもない。

 観光省は外国人観光客誘致に力を入れるが、国の印象を左右する空港がこの体たらくでは、悪評を世界に拡散することになりかねない。

(F)