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戦勝祝う「光の祭り」


地球だより

 イスラエルでは12月12日夜から8日間にわたりユダヤ教のハヌカ(清めの祭り)が祝われた。街々には大きな八枝の燭台(ハヌキヤ)が設置され、毎日火が灯(とも)された。

 世界の宗教祝日では最も古いものの一つであるハヌカは、ユダヤ暦の第9月、キスレブ月の25日から8日間行われる。「光の祭り」とも呼ばれ、ろうそくやオイルランプに1日1本、火を灯していき、最終日にはハヌキヤの全てに火が灯る。

 紀元前2世紀、イスラエルのユダヤ人はギリシャの支配下にあり、ギリシャ王アンティオクス4世がゼウス神を神殿に持ち込んだことでエルサレムは汚されていた。前165年、ユダヤ人は武装蜂起し、ギリシャ軍を追い出してエルサレム神殿を奪還した。

 その時、燭台を灯す油の壷(つぼ)には、油が1日分しか残っていないと思われた。しかし、それに火を灯すと8日間も燃え続けたという。この戦勝記念と奇跡を祝うハヌカの期間中は、油にちなみ、油を使った料理を食べるのだ。

 店頭には「スフガニヤ」というイチゴジャムなどが中に入った揚げパンが並び、子供たちに大人気である。

 近所のユダヤ人の友人から、家族でパーティーの招待を受けた。両親と兄弟も集うという。友人宅では、ハヌキヤのろうそくに火を灯し、祈りを捧(ささ)げ、皆でハヌカの歌を歌った。そして、すり下ろしたジャガイモなどを揚げた、野菜のかき揚げのような「レビボット」という伝統料理を皆でおいしくいただいた。

(M)